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3月19日10 分
クリスマスシーズンから春にかけて、よく目にするフルーツ「いちご」。
普段はフルーツを食べる習慣があまりなくても、「いちごは大好物!」という方も多いのではないでしょうか。
見た目が可愛く、香りがよく、そして美味しい。それがいちごです。
そしていちごには、健康や美容にとても有益な栄養がギュッと詰まっています。
この記事ではいちごの栄養と期待できる効能について、またいちごの種類や産地について、詳しくご紹介いたします。
それでは早速、いちごの栄養について解説いたします。
その栄養を摂取することによって期待できる効能も気になるところですね。
併せてご紹介いたします。
みずみずしくて風味もよい生のいちご。
100g当たりの主な栄養、実はこんなにあります。(※1)
・ビタミンC 62mg
・ビタミンA 18μg
・葉酸 90μg
・食物繊維 1.4g
さらに、いちごの赤色の要素のひとつとなっているアントシアニンはポリフェノールの一種。(※2)
抗酸化作用として注目されているポリフェノールも、いちごにはたくさん含まれているのです。(※3)
生のいちご100g中には、62㎎のビタミンCが含まれています。
その含有量は、数あるフルーツの中でも突出しています。
みかんのビタミンC量と比較してみても、その差は歴然です。生のみかん100g中のビタミンCの量は、32mg。(※4)
つまりいちごのビタミンCの量は、みかんのおよそ2倍にもなるのです。
ビタミンCは、健康や美容に必須の栄養素といわれています。
ここで改めておさらいをしてみましょう。
ビタミンCは具体的に、どんな役割を果たす栄養素なのでしょうか。
ビタミンCの働きの中で注目すべきは、皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必要な栄養素であるという点です。(※5)ちなみにコラーゲンは、皮膚や血管、骨の組織を形成するアミノ酸の一種。(※6)
つまりビタミンCを摂取することで、お肌の健康の維持が期待できるわけです。
ビタミンCの不足は壊血病を誘発します。壊血病は強い倦怠感や貧血などの症状を伴います。(※5)
美味しいいちごを食べて、美しい肌や健康の維持を期待したいところです。
いちごに多く含まれるビタミンCは、水溶性ビタミン。
ビタミンCを含む野菜を料理すると、水に溶けだしてしまう可能性もあります。生のいちごを食べる分には、その心配はありません。豊富なビタミンCを、そのまま体内に吸収できます。
厚生労働省が推奨するビタミンCの1日摂取量は、成人女性の場合は100gです。(※5)
生のいちご100g中にはすでに62mgのビタミンCが含まれているため、この数字をかなりカバーできます。
いちごに含まれるビタミンA。
ビタミンAを含むサプリメントのCMもよく目にしますが、具体的にどんな役割を持っているのでしょうか。
ビタミンAはまず、視覚や聴覚の機能を正常に維持してくれる働きがあります。(※7・8)
スマホやPCを日常的なツールとして使用して目を酷使している私たち現代人には、とても大事な栄養素といえます。
それだけではありません。
ビタミンAは皮膚や粘膜を保護したり、生殖機能の維持にも貢献してくれる栄養素。
ビタミンAの欠乏は、皮膚の乾燥の原因にもなります。(※8)
そのほか成長促進やたんぱく質の合成にも関与しているビタミンA、いちごから摂取してみてください。
いちごには葉酸もたくさん含まれています。
葉酸とはビタミンB群のひとつ。とくに妊娠中に摂取が推奨されている栄養素です。
その理由は、葉酸の働きにあります。
葉酸は細胞の増殖に深い関係のある栄養素であり、たんぱく質の合成や分解にも大きな役割を果たします。(※5・9)つまり美容においては、お肌や髪の健康に寄与してくれる栄養素なのです。
また厚生労働省は、葉酸の適切な摂取は生活習慣病の予防にもつながることを報告しています。(※5)動脈硬化などの予防が期待できるのです。
1日の推奨摂取量は、成人女性の場合240μg。妊娠中の場合は、400μgです。(※5)
生のいちご100gには90μgの葉酸が含まれていますから、ぜひ旬のいちごを摂取して健康の維持に役立ててください。
品種改良によっていちごの種類は年々増えています。見た目や味わいによって、お好みのいちごを選ぶのは楽しいもの。
SMSなどでも話題になる美味しいいちごの種類と産地を見てみましょう。
クリスマスシーズンから春にかけて、食卓に乗ることが多いいちご。
農林水産省によると、日本は世界一のいちごの消費国なのだそうです。
品種改良技術も進んでいる日本では現在、300種のいちごがあるといわれています。
いちごの主な名産地と、その地で栽培されている品種はこちら。
第1位 栃木県(とちおとめ・とちひめ)
第2期 福岡県(あまおう)
第3位 熊本県(ゆうべに・ひのしずく)
第4位 静岡県(紅ほっぺ・きらぴ香)
第5位 長崎県(ゆめの香)
温暖な土地がいちご栽培に適しているというイメージがありますが、宮城県も第10位にランクイン。まさに国民的フルーツといった趣があります。(※10)
次々と新しい品種が登場するいちご。
人気の品種と特徴をご紹介します。
・スカイベリー
いちごの生産量日本一の栃木県で栽培される「スカイベリー」。
2014年に品種登録されて以降、人気の品種になっています。
栃木県を代表するとちおとめの後継品種として大注目されているスカイベリーは、大きなサイズと食味のよさが特徴。
円錐形と鮮やかな色が上品で、強い甘みも人気の理由です。(※11)
・あまおう
生産量第2位を誇る福岡県が主要産地のいちごが「あまおう」です。
「あかい」「まるい」「おおきい」「うまい」の頭文字をとって命名されたあまおうは、まさに名は体を表す果物。
高い糖度とほどよい酸味があり、ビタミンCの量が豊富なことでも知られています。
艶やかさもあり、ビジュアルも抜群。
2005年の品種登録以降、贈答品としても用いられることが多い人気のいちごです。(※12)
・紅ほっぺ
生産量第3位の静岡県で栽培される「紅ほっぺ」。
「章姫」と「さちのか」の交配から誕生し、2002年に品種登録されました。
中まで赤いのが紅ほっぺの特徴で、甘酸っぱさがなによりの魅力です。
ほっぺが落ちそうなほど美味しいいちごとして、高い知名度を誇ります。(※13)
・天使の実
2014年に品種登録された「天使の実」は、なんと果実部分が白いいちご。
佐賀県の唐津でのみ栽培される、希少性の高い品種です。
一粒の大きさが60g前後もあるビッグサイズで、ほんのりとした上質な甘みを楽しめます。(※10)
とっても魅力的ないちごですが、残念ながら皮をむいて食べることができないので、残留農薬が気になります。
そこでみなさんにオススメなのが、「オーガニックのいちご」
農林水産省によれば、日本のオーガニック事情も拡大の一途をたどっています。
オーガニック市場の規模は2013年の1,300億円から増大、2022年には2,240億円にまで成長しました。(※14)
こうした動きに伴い、オーガニックのいちごも各地で栽培・販売されています。
オーガニックのいちごにはどんな特徴があるのでしょうか。
オーガニックのいちごは、まだまだメジャーとはいえない生産量です。
それでも近年のオーガニック市場の拡大を受けて、苗からオーガニックにこだわって栽培している農家もあります。
とくにいちごのオーガニック栽培で重要とされているのが肥料。
いちごは病害虫に弱く、化学肥料を使わない栽培が困難とされてきました。
オーガニックのいちご栽培には、おからや米ぬかを主原料とした肥料が使われます。また土壌の微生物の数を増やすなど、数々の試みも。
オーガニックいちごをいただく時は、生産者さんの努力や情熱にも敬意を表したいものです。(※15・15・17)
苦労して育てられるオーガニックのいちご。
そのお味はどのようなものでしょうか。
いくつかの農家さんの例を見ると、通常よりも糖度が高かったり、栄養価が高いいちごが収穫されることもあるそうです。より甘みを感じることができるかもしれません。
さまざまな栄養を含むいちごは、オーガニックを選ぶことでさらに豊富な栄養を摂取できる可能性があります。(※15・16・17)
いちごは栄養たっぷりの果物です。
ぜひ鮮度の高いいちごを選んで、美味しく食べたいものです。
美味しいいちごの選び方と上手な保存方法を解説します。
みずみずしく糖分も高いいちごは、いたみやすい果物です。
いちごを選ぶ場合は、実の部分に傷がないかを確かめるのが基本。傷があると、そこからあっというまに腐敗が進んでしまいます。
いちごはヘタを上にした場合、下部のほうが甘いといわれています。
ヘタの周辺まで色づいているいちごは、ほどよく熟して甘みを楽しめる可能性が大です。
ヘタ付きのいちごの場合は、緑色が濃く乾燥していないものを選んでください。(※18)
水分を豊富に含むいちごは、保存にも気を使います。
いちごは購入後、なるべく早く食べるのがベター。
美味しさも栄養も、早めに食べることで確保できるのです。
保存をする場合は、プラスチックの容器から取り出して、保存用の袋に入れ替えて野菜室へ。果実の部分がなるべく重ならないようにするのが、傷みを防ぐためのコツです。
水洗いをするとカビの原因になるため、洗わずに保管し、食べる前に洗うようにしましょう。
いちごは冷凍保存も可能です。
ヘタは除去し、水洗いをしたあと、水分をしっかり拭き取ります。
ジャムにしたい場合は、冷凍したいちごを使うと、より滑らかに仕上がります。(※3・18)
美味しくてビジュアルも素敵で、そして栄養価も高いいちご。
とくにいちごのビタミンCの量は、他のフルーツと比べてとても高いのが特徴です。
コラーゲンの合成に必須のビタミンCを含むいちごは、お肌や髪の健康に御お役立ちのフルーツ。そのほか目の機能に有益なビタミンA、細胞の再生に関連する葉酸、生活習慣病予防に役立つ食物繊維など、いちごを食べることで期待できる効能はたくさんあります。
オーガニックのいちごや、鮮度の高いいちごを選んで、その効能を実感してみてください。
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G-veggieはGrain(穀物)とVeggie(野菜)を合わせた造語で、人間にとって大切な2つの食べ物を、料理の中心にして自然に寄りそった生活をしていきたいという意味を込めました。
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バランスの良いオーガニック・マクロビ料理を実践して、美味しく食べて身体の中から健康でキレイになりましょう。
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<参照元>
※1.文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 果実類/いちご/生」
※2.森北出版・デジタル化学辞典「アントシアニン」
※4.文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 果実類/(かんきつ類)/うんしゅうみかん/じょうのう/普通/生」
※5.厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版) ビタミン(水溶性ビタミン)」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-011.html
※7.厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版) ビタミン(脂溶性ビタミン)」
※8.小学館日本大百科全書「ビタミン」
※9.小学館日本大百科全書「葉酸」
※11.小学館デジタル大辞泉プラス「スカイベリー」
※12.小学館デジタル大辞泉プラス「あまおう」
※13.小学館デジタル大辞泉プラス「紅ほっぺ」
※15.近畿農政局「こだわりの有機農業に取り組んで、超プレミアムな有機イチゴを生産・販売」
※16.大和肥料株式会社「いちごの有機栽培について教えてください」