Yoshiko Harimaya

2022年4月12日5 分

玄米大盛り10杯の秘密とは?戦国時代の武士はマクロビだった!?

おはようございます。オーガニック・マクロビ料理教室G-veggie代表のはりまや佳子です。

みなさん今日もお元気ですか?

体調が悪い時ほどきちんと食べてほしい物といえば、なんといっても「玄米」

玄米はマクロビオティックでは心と体の中心軸を整える一番バランスのよい

「中庸の食べ物」

1日の食事総重量の50%~60%くらい食べることをおススメしています。

でも現代人はその量が圧倒的に少なくなってきているため、ちょっとした気候の変化に体がついていかなくなってきています。

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玄米がどんなに素晴らしい食べ物かを知っていただくために、今日は500年前の戦国時代の食事情を考察してみました。

戦国時代の武士の食事は、朝夕の1日2食。

戦国時代の武士の主食は玄米で、朝夕2合5勺ずつ、つまり1日5合の玄米を食ていたそう。 この量はご飯茶碗で大盛り10杯の量にもなるそうです。

当時は精米の技術がないので白米を食べている戦国武将は存在せず、みなビタミン・ミネラルがたっぷりで栄養満点の玄米を食べて、活力を得ていたのですね。 その玄米は私たちが食している米の原種である、黒米や赤米といった古代米だったそうです。

古代米とは?

古代米は稲の原種である野生稲の特徴を受け継いでいる稲のこと。 私たちが食べている米よりも地球上に長く生存してきたことからもわかるように、生命カが極めて強く、どんな荒れ地でも丈夫に育ちます。

また、干ばつ・冷水などの環境の変化にも柔軟に対応できる強い性質をもち、無肥料・無農薬でも栽培することができますが、品種改良された現代の稲に比べて収穫量が少ないことと、稲の丈が高く栽培しにくいことから、明治以降はほとんど生産されなくなってしまった米です。

その古代米がここ最近、私たちが食べているお米に比べてタンパク質やビタミン、ミネラルを多く含むということがあきらかになり、健康食として注目を集めています。

古代米の種類

古代米には3つの種類があります。

★赤米

玄米の色が赤褐色で、糠層(果皮・種皮)の部分に赤色系色素(カテコールタンニン)を含んだ米。粒の形は、短粒(ジャポニカ種)と長粒(インディカ種)があり、日本ではジャポニカ種の「うるち米」が多く見られます。

《主な栄養成分》

たんぱく質や各種のビタミン・ミネラル・アミロースを多く含む

《食感》

粘り気のない、アッサリした食感

★緑米

葉は緑色、稲の穂は黒で、米は葉緑素が多くあるため緑色をしています。

《栄養成分》

亜鉛、マグネシウム、食物繊維が豊富

《食感》

もち米で、柔らかい食感

そして古代米の中でも一番おススメなのが…

★黒米(くろまい)

黒色で糠の部分に紫黒色をした色素(アントシアン系)を含んだ米。粒の形は、短粒(ジャポニカ種)と長粒(インディカ種)がありますが、長粒種が多く、ほとんどが「もち米」です。

《栄養成分》

たんぱく質・ビタミンB1・B2・ナイアシン・鉄・カルシウム・マグネシウムなどが豊富

《食感》

もちもちとした食感

マクロビオティックでは黒い色の食べ物には、腎臓・膀胱・生殖器を養う力があり、骨や歯を丈夫にし、髪の毛もキレイにしてくれる、アンチエイジングにピッタリの食べ物といわれています。

栄養学的にみても黒い色素のアントシアニンには、血管を保護、動脈硬化を予防する働きといった老化防止作用のほかに、発ガン抑制にも効果があります。

また、黒米は白米と比べて、たんぱく質やビタミンB1、B2、Eなどのビタミンが多く含まれているので、脂肪を燃焼させ肝機能を維持、疲労回復にも効果的。

その上、鉄分や亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれているので、現代人の食生活に不足しがちな栄養素を補うためにも、黒米を玄米に混ぜて召し上がってみてはいかがでしょうか。

疲労回復!黒米ごはん

材料 (4 人前)

作り方

  1. 玄米と黒米は軽く洗って、分量の水で6時間以上浸水しておく。

  2. 圧力鍋に玄米・黒米を入れ、蓋をして強火にかける。

  3. 圧が上がって1分位して圧が安定したら弱火にし、20分~25分位炊く。

  4. 時間になったら20秒程強火にかけ、余分な水分を飛ばしてから火を止める。

  5. コンロから降ろし、圧が落ちるまで放置しておく。

  6. 圧が落ちたら、蓋をあけ天地返しをする。

  1. お米を洗うときには、必ず上質な水で洗いましょう

  2. 塩は日本の海で採れた、自然海塩を使いましょう

  3. 圧力鍋がない場合には、土鍋で炊くと美味しく炊けます

ちなみに戦国事態の味噌汁の味噌は、大豆味噌でなく、ぬか味噌が一般的で、その理由は大豆は軍馬の飼料として貴重だったため。 おかずは野菜の煮物、納豆、かまぼこ、海苔、漬け物、梅干し。 たまのごちそうに魚や野鳥、上級武士はウサギ・猪などを食していたようです。

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徳川家康は15代将軍の中で一番長生き(75歳)しましたが、野菜、山菜、魚、果物などの旬のものしか食さなかったようです。 現在のマクロビオティックに通じるものがありますね。

男性のみなさん、戦国武将並みの元気を取り戻したかったら、玄米&黒米ご飯を食べてみてくださいね♪

今日も最後まで読んでいただきまして、本当にありがとうございます。

それでは今日もお日様のように明るく笑って、お月様のように穏やかな気持ちで楽しい一日をお過ごしください。

安心&安全な旬のオーガニック食材を最大限に活かし、食べて心も体も中からキレイになるために、オーガニック・マクロビ料理教室G-veggieでは日本の伝統食「マクロビオティック」に基づいた、季節の料理法や味付けで料理する方法やバランスを上手に取る食べ方や暮らし方をお教えしています。

無料体験レッスンも実施中です♪

はりまや佳子

オーガニック料理研究家

オーガニック・マクロビ料理教室 代表

日本オーガニックライフ協会 代表理事

2006年3月に大田区にてマクロビオティック料理教室G-veggie(ジィ・ベジィ)を立ち上げえる。在籍生徒数は約200名で、北は北海道、南は九州から通っている生徒さんも多数。

2015年2月日本オーガニックライフ協会を設立。

代表理事として日々、オーガニック料理の普及につとめています。

心と身体がキレイになれる料理

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