【梨】は美味しいだけじゃない♪秋の味覚の10の素晴らしい効能

梨の季節・オーガニック24節気 白露(はくろ)
(9月07日~9月23日)
白露とは草の葉に白い露が結ぶという意味。夜中に大気が冷え、草花や木に朝露が宿り、その露が光って白い粒のように見えることから「白露」名づけられたそうです。
日中の暑さがだいぶ和らぎ、朝夕に肌寒さが秋の気配を感じさせます。今年も、もうすぐそこまで秋はやってきているようですね。
【白露の頃に旬を迎える野菜&果物】
里芋(さといも)
南瓜(かぼちゃ)
秋茄子(あきなす)
梨(なし)
なかでもおすすめの食べ物は「梨」
梨はバラ科のナシ属の果実で、日本書紀にも栽培方法が記載されているというから、弥生時代にはすでに食べられていたという、私たち日本人には、とてもなじみの深い果物です。
ちなみに、洋ナシと言われるセイヨウナシは明治時代の初めごろ日本にやってきたそう。 果実部分の90%近くを水分が占める梨は、夏バテの体に最適で、美味しく水分補給出来る優秀な果物です。

梨の栄養学的効果
カリウムやアスパラギン酸 ⇒ 利尿作用によって浮腫みを解消。
ソルビトール ⇒ 吸水作用によって便を柔らかくして量を増加させ、腸の蠕動運動を促進。
食物繊維 ⇒ デトックス効果
カリウム ⇒ 高血圧予防・解熱作用による炎症の緩和。
アスパラギン酸 ⇒ 新陳代謝を活発にし美肌へと導く
タンニンとポリフェノール ⇒ 抗酸化作用によるアンチエイジング効果
果糖・クエン酸 ⇒ 疲労回復
といった女性には嬉しい効果がたくさんあります。
梨の東洋医学的効果
生津潤燥(セイジンジュンソウ)⇒唾液の生成を促進し、乾燥した体を潤す
清熱化痰(セイネツケタン)⇒毛細血管の循環障害を改善
徐消渇(ジョショウカツ)⇒糖尿病の症状を改善する

上記のように梨には西洋の栄養学的、東洋医学的にもたくさんのすばらしい効果効能があるのですが、マクロビオティックの理論では体を冷やして緩める陰性の力があるので、空腹時に食べることと、食べ過ぎないことをおススメしています。
特にカニと一緒に食べると胃腸を傷つけ、嘔吐したり、腹痛を起こしたり、下痢をすることもあるのでくれぐれも気を付けてくださいね。
梨と梨の皮を調味料の代わりに
また、梨の栄養は実だけではなく、皮の部分にもたくさん含まれています。 ですからオーガニックの物が手に入ったら是非、皮ごと召し上がってしてみてください。
私たち日本人は梨は皮をむいてそのまま食べるのが普通ですが、お隣の国、韓国では梨をキムチをつけるときの甘味として上手に使用しています。 それに見習って私たちもお料理するときに、梨の甘味で一味違った料理に仕上げてみませんか?

例えばいつものカレーに梨を入れることによって、甘みとコクが増します。 煮物で砂糖をつかっているところを、砂糖をつかわず梨を代用してみる。 すりおろした梨は、ソースやドレッシング作りにも活用できますし、紅茶や緑茶に梨を入れて飲むなんていうのも素敵です。
梨のお茶の作り方
(その1)すりおろした梨を加えて、少し加熱する
(その2)粗みじん切りにして砂糖の代わりに入れて、かき混ぜる
(その3)写真のように大胆に切って、お茶に入れる
いつものお茶がおしゃれに大変身!!
しかもシュガーフリーなので、安心して飲むことができますね。
自然界がつくった梨の甘味は、私たちの心と体をやさしく癒してくれますので、心と体が疲れた時には是非、一度おためしください。

今日も最後まで読んでいただきまして、本当にありがとうございました。
それでは今日もお日様のように明るく笑って、お月様のように穏やかな気持ちで楽しい一日をお過ごしくださいね。
はりまや佳子

オーガニック料理研究家
オーガニック・マクロビ料理教室 代表
日本オーガニックライフ協会 代表理事
2006年3月に大田区にてマクロビオティック料理教室G-veggie(ジィ・ベジィ)を立ち上げ、現在15年目を迎える。在籍生徒数は約200名で、北は北海道、南は九州から通っている生徒さんも多数。2015年2月日本オーガニックライフ協会を設立。
【美味しく食べて、身体を中からキレイになれる】
オーガニック・マクロビ料理教室G-veggie
代表 はりまや佳子
〒144-0031 東京都大田区東蒲田2-5-11
Tel : 03-6715-8772 / fax : 03-6733-8760
Mail:info@g-veggie.com
オーガニック料理教室基礎コース
2時間の講義と2時間の調理実習、1年間の通学またはZOOM受講コースです