安部加代子

2021年11月29日4 分

大根の種類・選び方のポイント・保存方法、美容効果までご紹介します

最終更新: 2021年11月30日

こんにちは、オーガニック・マクロビ料理教室G-veggieで野菜料理教室を開催しています、料理ソムリエ&野菜ソムリエproの安部加代子です。

野菜には旬があり、その時期には味はもちろんのこと、栄養価もとても高くなります。 そしてたくさん出回るから値段もお買い得!

そんな良いことづくしの旬の野菜について、今回は大根をテーマにお話します。

大根の歴史

大根の歴史はとても古く、4000年以上前古代エジプトで栽培され、ピラミッドを作った人たちも大根を食べていたと言われています。

日本には、中国から渡来したとされています。最古の書物「古事記」にも記載され、仁徳天皇陵からも大根の種子が発見されました。

そして、春の七草のひとつ「すずしろ」として古くから親しまれています。室町時代以降に大根と呼ばれるようになり、東北地方では飢餓対策の作物として重宝されてきました。

大根の種類

大根は、ヨーロッパ大根、中国大根、日本大根に大別されます。

日本大根は全国各地に広がり、その土地や風土に合った品種に変化して行きました。大根の中ではひときわ巨大な桜島大根、カブの様な丸形をしていて京野菜のひとつでもある聖護院大根、東京練馬の在来種の練馬大根、真ん中から下が膨らんでいる三浦大根などが有名ですね。

通常私達が多く食べているのは青首大根と言って、日本では一番多く栽培されている大根で、季節を問わずほぼ1年中作付け出来るのが特徴です。

そのほかにもちょっと変わった色々な大根がありますので、紹介します。

  • 細根大根:長さ6cm位の小さな大根

  • 白首大根:緑色の部分の無い真っ白な大根(練馬大根、三浦大根はこの種類です。)

  • 辛味大根:ミニサイズだけど辛みの強い大根

  • 葉大根:葉の部分だけを食べる大根 主に家庭園芸で作られている

  • ねずみ大根 :長野県坂城町の伝統野菜。胴体の下に細い根が伸びているのがネズミにいている事からこの名前がつきました。

  • 紅大根:表面が赤紫でも中は白い大根

  • ビタミン大根:中国産で表面も中身も黄緑色をしている

  • 紅しぐれ:群馬県原産で、表面が赤紫で中身は白い大根 すりおろすと紫色の大根おろしが出来る

  • 青皮紅心:表面は黄緑色で、中が紅色の大根。中国産

  • 黒丸大根:イタリア源差と言われ、表面は黒いが中身は白い大根(因みにイタリアでは大根を日本と同じDaikonと呼ぶそうです。)

選び方と保存

大根を選ぶときは、

  • 表面がみずみずしい

  • なめらかでつやがある

  • 持った時にずしりと重い

  • 毛穴があまり目立たない

このような大根を選びましょう。 

保存方法は、そのまま冷蔵庫にはなかなか保存しにくいので、寒い冬場であれば新聞紙にくるんで外に置いておいても長持ちします。

葉がついているとしなびやすいので、切り離して保存しましょう。

期待出来る美容効果

大根は実のほとんどが、水分で構成されているとってもヘルシーな食材です。一度にたくさん食べられるので食物繊維もたくさん取りやすいですね。

また、大根は様々な酵素がふくまれ、そのなかでも「アミラーゼ」は、でんぷんを分解する酵素です。炭水化物の消化を早める効果があり、脂肪の蓄積を抑える働きがあると言われています。

ほかにもカリウムは、体内の余分な塩分を排出する働きがあり、むくみにも効果が期待できます。

大根おろしを作るときは、皮ごとすりおろしましょう。皮と身の間には美肌作りにはかかせない栄養素、ビタミンCが多く含まれています。

またすりおろした時に出る汁にもたっぷりの酵素が含まれていますので捨てることなく、お味噌汁などに入れて丸ごといただきましょう。

そして葉には、カルシウム、鉄分がとても豊富ですので捨てずに使いましょう。

ごま油で炒め、ふりかけにしたり、刻んで冷凍すれば、みそ汁にそのまま入れられてとても便利です。

オススメの料理教室

大根を実から葉まで、残さず使って4品の料理を作る、オーガニック野菜料理教室

1月は大根からこんなレシピを作ります。

★大根と豆のスパイスカレー&玄米ごはん

★大根のパコラ(スパイスフライド大根)

★大根のアチャール

★大根餅のココナッツ汁粉

*詳しくは こちらから

安部加代子 

料理研究家・野菜ソムリエpro・オーガニック野菜ソムリエ

日本野菜ソムリエ協会認定料理教室「Kayo’s Vegetable Laboratory」主宰

野菜をたっぷり使った簡単ひと手間で手軽に作れるすこやかおうちごはんを提案。

自宅での料理・パン教室を中心に、企業レシピ開発、書籍へのレシピ提供をはじめ、小学校等での食育活動など幅広く活動。

HP: https://vegelabo.com/

Instagram:https://www.instagram.com/kayoko_abe/

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