Tamaki Saotome

2021年8月9日5 分

ペットと一緒に暑い夏を快適に過ごすための3つのポイント

最終更新: 2021年8月10日

日本の夏は本当に暑くなり、連日30度以上の日が続いていますね。

グングン上昇する気温と室内の温度差にカラダがついていかなくなるのは、私達人間はもちろん犬や猫も一緒です。

今回は私が実践しているペットと一緒に快適に過ごすための3つのポイントをご紹介したいと思います。

ポイント1:暑い夏だから、ペットに過ごしやすい環境を

我が家には遊び盛りの子犬と子猫が3匹います。

キャバリアの女の子・恋(ren)とさくら、そして同じく2歳になるアメリカンショートヘアの金太郎です。

ご飯を横取りするほどよく食べ、よく遊び、そしてよく寝ると、自由奔放に暮らしている3匹ですが、快適に暮らすために気をつけているのが「環境」です。

飼い主さんの中には、エアコンが苦手で扇風機や窓を開けて暑い夏を乗り切ろうと努力されている方もいらっしゃいますが、犬や猫にとってそれはとっても酷なことです。

気温が上昇しても28度ぐらいしか上がらなかった昭和の時代なら問題ありませんが、現在は体温を超える40度誓い暑さと湿度がカラダを襲ってきます。

これは、毛皮をまとっている犬や猫には耐え難い暑さです。

飼い主さんが出かけている間も、エアコンを付け25〜28度の間で過ごしやすい一定の室温に保ってあげて下さい。

日中は快適な室温を保つためにカーテンを閉めたり、日が当たらないところにハウスを移動してあげて下さいね。

またこの暑さの中、犬と一緒に外出することは危険を伴います。

体温が上がりカラダの中に熱がこもって、嘔吐や痙攣を起こす怖れがあります。

ちょっとの間だからといって、熱くなっているアスファルトの上を歩かせたり、車内に放置したまま買い物に行ったりする事は絶対にやめましょう。

室内にいても熱中症や脱水になるのは人間も動物も一緒です。過ごしやすい環境作ってあげて下さいね。

ポイント2:お散歩は朝7時前に

次は「お散歩」です。

この時期一番気をつけなければいけないのが、お散歩の時間。

この季節、朝7時〜夜7時はお散歩NGの時間なのです。

私はうちの子達を家族として迎え入れた約2年前、夜型の生活を朝型に切替ました。

生活リズムを変えたことでカラダの調子もよくなった上に、朝の澄んだ空気を吸いながら1日をスタートできる幸せはプライスレスです。

毎朝、約1〜2時間公園や川沿いを歩くのですが、7時に近づくと肌に刺さるような暑さになり、気温も地表の温度もグングン上がってきます。

7時を超えるとアスファルトの温度も急上昇し始め肉球が火傷をするおそれがあるので、アスファルトの上を歩かせないであげて下さいね。

ハァハァして舌を出し始めたら、体温が上がっている証拠ですので、こまめに給水してあげることも必要です。

そして帰ってきたら、手と足をしっかり洗うこと!

コロナ禍で必須になった消毒は、犬も一緒です。

ただし人間と同じ消毒液は、犬の命に関わってしまうほど危険なものが多いので、犬用の安全な消毒液を使ってあげて下さい。

私がオススメするのは、キレイウォーター ノンフレグランス(無香料)です。(たかくら新産業)

天然由来の成分100%で、除菌・消臭・ウィルス除去・ダニよけに効果的です。

ポイント3:手作りご飯でからだに溜まった熱を出す

そして最後にお伝えしたい一番大切ことは、毎日の「食べ物」です。

夏はカラダを冷やして緩めてくれる「陰性」の食材を積極的にとって、カラダに溜まった熱を出しバランスを取ることが大切な季節といわれています。

それは犬も猫も同じです。

私達の住んでいる土地で採れたものを食べ、その季節に出来る「旬」のモノを食べると、カラダとココロのバランスが取れてくるという「身土不二」と考え方が東洋医学にはあります。

うちの子達は手作りご飯で育てているので、この季節はトマトやキュウリ、トウモロコシなどの夏野菜を積極的にご飯に取り入れてあげています。

お散歩から帰ってきたら、スイカを一緒に食べて涼を取ったり、きゅうりをおやつとしてあげたり、手作りご飯に麦茶をほんの少しかけて水分補給をしています。

麦茶にはカフェインが含まれていないので、中毒症状を起こす心配がありません。

カラダの熱を取ってくれる食べ物は積極的に食べさせてあげてほしいのですが、逆に絶対にあげてはいけない夏の食べ物はアイスクリームです。

食べる姿が可愛いからと夏になるとSNSでUPする飼い主さんがいますが、人間が食べるアイスには犬や猫のカラダにはよくない大量の糖分や添加物が含まれています。

糖分の過剰摂取は肝臓や腎臓の機能を低下させてしまうおそれがありますし、着色料や香料などの人工的な添加物が犬や猫のカラダに害を与える怖れがあります。

また犬や猫は、乳糖不耐症といって乳製品に含まれる「乳糖」を分解する酵素がないので、下痢を引き起こす原因にもなるのです。

まとめ

現代の日本の暑い夏を快適に、病気もなく過ごすための方法は人間もペットも同じです。

環境作り」と快適な「散歩の時間」、そしてこの時期の旬の「手作りご飯」でカラダを整えてあげて下さいね。

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五月女圭紀

オーガニック料理教室g-veggie講師

犬の東洋医学生活管理士

猫疾病予防管理士

福岡県出身。1993年度ミス日本ファイナリスト受賞後渡米。拠点をニューヨーク・フロリダに移し、番組制作に携わりながらボランティア活動で世界を廻る。

帰国後ゴルフ関連の番組出演や執筆に携わるほか、小料理屋をプロデュース。

舞台をはじめ、スポニチ、日刊現代、sanspo.com等で約10年間コラムを連載。

2007年家族の病気をきっかけに心理カウンセラーの資格を取得。介護記録として書き留めたエッセイ「ひとりじゃないから」(文芸社)を出版し、心と食のワークショップを東京青山中心に全国で開催。

現在、フリーランスライターとして執筆活動に携わるほか、幸せの達人「女塾 塾長」として「カラダの中から美しく!健康美人を日本に沢山増やしますプロジェクト!」発足。元気になれる食育活動を中心に、愛犬・愛猫の食育に関するプロジェクトに携わる。

著書「お取り分け猫ごはん」(駒草出版)

●G-veggieインストラクター/エキスパートオーガニック料理ソムリエ/猫疾病予防管理士/犬の東洋医学生活管理士2級/犬の栄養管理士マスター/愛犬・愛猫のためのオーガニック料理ソムリエ講師/日本臨床心理カウンセリング協会認定 臨床心理療法士・臨床心理カウンセラー/Freelance writer/Columnist

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