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  • 執筆者の写真g-veggie

21世紀の「食」を支える「オーガニック」とは?改めてその意義を考える

更新日:2023年11月24日


21世紀のオーガニックな食卓

「オーガニック」という言葉は、すでに私たちの日常生活の中に浸透しています。

それではみなさんは、「オーガニック」に対してどんなイメージを抱いていらっしゃるでしょうか。


「オーガニック」はナチュラルだけど、お値段が高いもの。


そんな抽象的な概念を持つ方も多いかもしれません。


実は「オーガニック」は、気候変動や地球環境が問題になる近年の私たちにとって、とても重要なテーマのひとつなのです。


なぜ「オーガニック」は21世紀の食の大事な要素なのか?

今日は、「オーガニック」の本質に迫っていきたいと思います。




「オーガニック」の定義とは?


生活のあちこちにあふれるようになったオーガニックの商品。

「オーガニック」の定義をご存じでしょうか?

定義そのものはとてもシンプルで、わかりやすいものですので、まずは「オーガニック」の意味を解説します。



・辞書や百科事典が定義する「オーガニック」

辞書や百科事典を参考にすると、「オーガニック」の定義は、「有機農産物およびその加工食品」を指します。

もう少しわかりやすく説明すると、化学物質を使った農薬や肥料、添加物を含まない食品や加工品を「オーガニック」と呼んでいます。(※1・2)



・世界各国で基準が異なる「オーガニック」

世界各国には、実に300を超えるオーガニック認定機関があるといわれています。


20世紀後半から世界中で注目されるようになった「オーガニック」ですが、OCIA(オーガニック農作物改良協会)やアメリカのOEPA(オーガニック農産物食品生産法)など、さまざまな機関が存在します。オーガニックと定めるルールは、まだ国際的な基準を持っているとはいいがたいのが現状です。。(※1)


日本では1992年に有機農作物に関するガイドラインを定めたのを皮切りに、現在は検査によってオーガニックと認定された商品には「JAS」のマークが付与されています。(※3)



それではなぜ、近年は世界中で「オーガニック」への関心が高まったのでしょうか?

おしゃれで意識が高い人が信奉するイメージがある「オーガニック」、実は地球規模の問題を内包しているのです。




モノを持つ20世紀からモノを持たない21世紀へ、発想の変化


「オーガニック」という概念が一般化したのは、20世紀も後半でした。

世界大戦や高度経済成長という歴史を体験した20世紀。

大量生産と消費がライフスタイルの主流となり、地球環境に大きな影響を与えた時代です。


日本でもバブル経済が興り、社会的に成功した人たちは不動産やブランド品を所有するのがステイタスになりました。

それは食の分野も同じ。見渡せば、私たちの周りには食があふれています。

テレビやネットは美味しいレストランや食品の情報を発信し続け、気がつけば私たちは、否応なく飽食の海にどっぷりと浸かっているのです。


こうした過度の「所有」現象の反動が、21世紀に入って新たなライフスタイルを生み出すきっかけになったといわれています。

つまり、大量生産と大量消費の20世紀のライフスタイル支配から逃れて、人間らしい生活を取り戻そうという新たな動きが誕生したのです。

モノを所有しない「ミニマリスト」と呼ばれる人たちが、モノとは関係のない豊かな生活を謳歌するようになったのも、今世紀に入ってからです。


環境や文化の保護に熱心なアメリカの作家スチュアート・ブランド氏は、インタビューでこんな風に語っています。


「現代の我々はより多くの科学知識を手にしている。(中略)将来にわたって一体、何が起きるのか、かなりの程度まで知ることができる。それがわかっている以上、我々は未来に対する責任が生じ、責任ある行動が求められることになる。それこそが、この文明が行き着いた考え方だ。」(※4)


つまり「オーガニック」は、このように未来に対する責任を感じる人びとにとっては必要な新しいライフスタイルでもあります。

なぜなら、「オーガニック」は消費する人の健康を守るだけではなく、化学物質によって劣悪化した環境を救う手段でもあるからなのです。(※5)


肥満や生活習慣病が社会問題となっている今、大量消費の時代から抜け出て、健全な食が政府によって呼びかけられていることも、オーガニックが注目される一つの要因といえるでしょう。(※6)




オーガニック野菜達

「エコ」と「オーガニック」の違いって?


地球温暖化防止のために1997年に採択された「京都議定書」から、2015年に国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」にいたるまで、環境への取り組みが大きなニュースになっていることは、みなさんもご存じではないでしょうか。


世界的な取り組みを反映して、商品や取り組みに「エコ」と名づけられることが多くなりました。

「エコ」と「オーガニック」、そこにはどんな違いがあるのでしょうか。



・「エコ」は姿勢重視、国や企業が先導する

「エコ・バッグ」や「エコ・ツーリズム」など、「エコ」という言葉もよく耳にします。


「エコ」は、エコバックやマイ箸を携帯したり、あるいは電気自動車に買い替えたり、環境を考慮した姿勢が大事な要素になります。

またこうした個人レベルの姿勢だけではなく、国や企業が取り組み再生可能エネルギーや温室効果ガス削減も、「エコ」政策と呼ぶものです。


つまり人びとが意識して環境保護のための行動をすることが、「エコ」というわけですね。



・「オーガニック」は生きていくうえで本質的なもの

「オーガニック」という言葉は、有機農産物や加工品を指すだけではありません。


本来、英語の「Organic」という言葉には、「根本的な」とか「本質的な」という意味が含まれています。

フランスやイタリアでは、「オーガニック」は「Bio(ビオ)」と呼ばれていますが、これも「生命の」という意味を持っているのです。


つまり、化学肥料を使って大量生産を行うのは自然に反するものであり、オーガニックこそが本来のあり方、というわけです。


実際に実践してみれば、よくわかります。

ジャンクフードを食べたときと、オーガニックフードを食べたとき。

体調のよさを感じるのはどちらでしょうか。

答えは明白ですね。


「オーガニック」は、決して難しい概念ではありません。

私たちが生きていくうえで、ベターなもの。それを選んで行けばごく自然に、「オーガニック」にたどり着くというわけです。




英国王も実践!欧州で進む食の「オーガニック」


日本よりも「オーガニック」の取り組みが早かった欧米諸国。

ヨーロッパではどのように「オーガニック」が浸透していったのでしょうか?

その一端をご紹介します。



・スーパーマーケットに普通にある「オーガニックコーナー」

欧米諸国では、早くから「オーガニック」な食への関心が高まっていました。

フランスやイタリアという美食の国は、農業王国でもあります。「いい土から生まれる農産物は美味しい」という当たり前の概念が、早くから見直されていたのです。


とはいえ、オーガニックフードは価格も高めで、当初はスノッブな人たちのものというイメージがあったのは否めません。

一方で、21世紀以降、ヨーロッパでも子供たちの肥満が社会問題となったり、地中海式食餌法がユネスコの無形遺産になるなど、食への関心が一気に高まりました。


この動きに乗って、ヨーロッパの各地では農家直営の「オーガニック・マーケット」が盛況になります。価格云々よりも、「オーガニック食材は美味しい」というシンプルな理由が、その最たる理由でした。


こうして、オーガニック専門のスーパーマーケットが増加したほか、通常のスーパーにもオーガニックコーナーがあるのが日常的な光景となっていったのです。



オーガニック料理ソムリエリンク


・王室が牽引したオーガニック農業

ヨーロッパの中でも、イギリスはとくにオーガニックの普及が早かった国です。


その理由のひとつが、イギリス王室によるオーガニック・ムーブメントでした。

現在の英国王チャールズ3世が皇太子時代、自らオーガニック・ブランドを立ち上げたのです。1990年のことでした。


自然を愛することでよく知られたチャールズ3世は、1980年代に、自分の領地でオーガニック農業を実践し始めました。ここで生まれた作物に「ダッチ―オリジナルズ」、つまり「王族公領産」というブランド名を与えたのです。


注目度が高い英国王室がオーガニックを喧伝したことで、その動きが加速したことは想像に難くありません。

オーガニックの食はこうして、ヨーロッパではごく自然なものとして受け入れられていったのです。



オーガニック料理


美味しいから食べる「オーガニック」!カリスマシェフたちも注目


オーガニック食材の多くは、形や色もまちまち。

大量生産された食材のサイズや形が均一であることと比較すると、ビジュアル面ではイマイチと思うかもしれません。


でも一度その味を体感すると、食材それぞれの特徴や味わいが印象に残ります。

大量生産の時代に忘れ去られていたそれぞれの食材が持つ美味。オーガニックのその特徴に目をつけたのは、高名なシェフたちでした。

そのいくつかの例をご紹介いたします。



・王室の次はカリスマシェフ!ジェイミー・オリバーによるオーガニック料理

当時のチャールズ皇太子がけん引したイギリスのオーガニック動向は、有名な料理人の実践によってさらに拍車がかかりました。


その有名なシェフが、ジェイミー・オリバーです。

2009年にロンドンで行われたG20の晩餐会を取り仕切った彼、自身が担当するテレビ番組でオーガニック商品を大いに推奨しました。ハーブや香草を使ったレシピが多いのも、オーガニックの実践のひとつなのだとか。


サッカー選手やセレブを顧客に持つジェイミー・オリバーの呼びかけは、オーガニック食材の知名度を上げるのに一役買うことになったのです。



・ミシュランの星のシェフもヴィーガンの料理人も!

オーガニック食材の美味しさは、ミシュランの星を持つシェフからも絶大な信頼を得るようになりました。


地産地消と旬のオーガニック食材にこだわるパオロ・サーリ、ローフードの料理人として有名なマシュー・ケニー、食の革命家といわれるアリス・ウォータースなど、枚挙にいとまがありません。


オーガニックの食材は、料理の技術を極めたシェフたちにとって、本当の意味で最も自然なもの、と認識されたのでしょう。




21世紀のオーガニック食卓

人間が健康になることが地球の環境を守ることにつながる


オーガニック食材の多くは、食本来が持つ味わいや栄養が特徴です。

良い土壌と健全な栽培や加工から生まれたオーガニック食材は、欧米ではすでに高い需要を誇っています。(※7)


モノに対する価値観が変わった今、多少価格が高くてもオーガニックの食の需要が増加傾向にあるのは、健全かつ美味しい食材を求める生活スタイルが定着しつつあるからと言えます。


人間が健全な食を摂取して健康であることが、地球の環境を守ることにダイレクトに直結する。

これが、「オーガニック」の最大の特徴です。


21世紀を生きる私たちは、自らの健康のためだけではなく、将来の世代のためにも、オーガニックを取り入れる生活を楽しみたいものですね。





オーガニック・マクロビ料理教室G-veggie

オーガニック・マクロビ料理教室G-veggie

G-veggieはGrain(穀物)とVeggie(野菜)を合わせた造語で、人間にとって大切な2つの食べ物を、料理の中心にして自然に寄りそった生活をしていきたいという意味を込めました。

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バランスの良いオーガニック・マクロビ料理を実践して、美味しく食べて身体の中から健康でキレイになりましょう。


オーガニック・マクロビ料理教室G-veggie 

〒144-0031 東京都大田区東蒲田2-5-11

Tel : 03-6715-8772 / fax : 03-6733-8760


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<引用元>

※1.小学館日本大百科全書「オーガニック」


※2.小学館大辞泉「オーガニック」




※5.平凡社世界大百科事典「有機農業」



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